収入は特に増えていない。支出も劇的に減ったわけではない。それでも、以前より不安を感じにくくなった。そんな変化を口にする人がいます。
この変化は、数字の改善から生まれたものではありません。多くの場合、先に手放したのは「家計に対する思い込み」でした。
ここでは、収入が変わらなくても気持ちが軽くなった人たちが、静かに手放していった考え方を整理してみます。
不安は数字から生まれるという思い込み
家計の不安は、残高や収入額が原因だと思われがちです。確かに数字は無関係ではありませんが、それだけが不安の正体ではありません。
同じ収入でも、不安を強く感じる人と、比較的落ち着いている人がいます。その差は、数字の大小よりも、数字の受け取り方にあります。
不安は、足りないかもしれないという想像から膨らみます。現実の数字より、未来への予測が心を揺らしていることに気づくと、不安との距離が少し変わります。
管理は細かいほど安心できるという思い込み
細かく管理すればするほど安心できる。そう信じて家計に向き合ってきた人ほど、知らないうちに疲れを溜めていることがあります。
毎日の支出をすべて把握しようとすると、家計は常に意識の中心に居座ります。これは安心というより、緊張を保ち続ける状態に近いものです。
全体の流れが大きく崩れていないかを見る視点に切り替えるだけで、管理は確認に変わります。細かさを手放すことが、不安を減らす一歩になる場合もあります。
不安は努力で消せるという思い込み
もっと考えれば、もっと管理すれば、不安は消える。そう思って努力を重ねる人ほど、不安が長引くことがあります。
不安は、努力不足のサインではありません。むしろ、真面目に向き合っている証拠として現れることもあります。
努力を重ねる方向を変えるだけで、不安は静かになります。何を増やすかではなく、何を抱えすぎているかに目を向けることが大切です。
まとめ
収入が変わらなくても不安が減った人たちは、先に考え方を軽くしています。数字を増やす前に、数字との距離感を整えたとも言えます。
不安をなくそうとするのではなく、不安が膨らみにくい家計との向き合い方に切り替えることで、気持ちは落ち着いていきます。
家計の全体像を静かに把握したいときには、流れをまとめて眺められるマネーフォワード MEや、細かく管理しすぎない選択肢としてZaimを、必要に応じて参考にしてみるのも一つの方法です。

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